中央区は国の景気動向指数(DI)にならい、現場で働く方に景気ウォッチャーを委嘱して独自の景気動向調査を隔月で実施している。4月の調査では現状のDIが前回よりやや回復して55.2。特に製造業は8か月ぶりに50に回復した。先行きのDIは53.6と下降気味。
<現状判断>分野別に見ると、家計同行関連のDIは、56.5(前回調査比1.5ポイント上昇)となった。企業動向関連のDIは54.0(同2ポイント上昇)となり、ともに横ばいを示す50を上回っている。特に製造業では前回調査より12.5ポイントと大きく上昇し、8か月ぶりに50に回復した。
家計同行関連では「客単価が上昇し個人消費が上向いている」「販売量が増加している」という回答が見られたが「寒さの戻りで売上げが伸び悩んでいる」「商品単価が落ちている」と言う回答も見られた。企業動向関連では「売上高が増加、利益が出ている」「受注量が伸びている」等の回答が見られた反面、「燃料費値上げの影響が大きい」等の回答も見られた。全体として「やや良くなっている」という意見が増えた。
<先行き判断>家計同行関連が前回調査から3.4ポイント低下し57.6に。「団塊世代の新たな需要に期待している」「予約が増えている」等の回答がある反面、「ゴールデンウィークに期待しているが、持続的に好転するムードが見られない」等の回答も見られた。
企業動向関連では前回調査から4ポイント低下し50となった。製造業のDIは8.4ポイント低下し45.8となった。「受注が増えている」「物流が動き出した」等の意見がある反面、「価格競争が厳しい」「燃料価格の上昇が転嫁できない」等の回答も見られた。
全体として、「変わらない、やや暗くなる」という回答が増えた。 |