今年の交通安全運動は統一地方選のために一か月に延期して今月11日(金)から20日(日)までの10日間、全国一斉に実施されている。
これに先立ち、9日(水)午後2時から恒例の「中央区交通安全のつどい」が銀座ブロッサムで開催された。区と区内4警察署の共催で毎年春に開かれていて、今回で29回を数える。
第1部式典に先立ち交通事故で亡くなられた方に哀とうの意を表し全員で黙とう。主催者を代表して矢田区長は、交通事故が減少傾向にあることを評価しつつも、子どもや高齢者を事故から守り、飲酒運転をなくす必要を説くとともに、自分でルールを守るようにと強調した。
4警察署を代表して月島署の山岸署長は「町のためなら苦労をいとわない下町の心意気で安全安心な町をめざしたい」と挨拶。
警視庁の松本交通部長は、高齢社会を迎えて高齢者の交通事故が45%をこえている実情を数字で示して、その原因が高齢者のルール無視にあること、逆に子どもの事故は安全教育の徹底で少くなっていると指摘。「老いては子に従えではないが、交通安全を守ることの必要を周りの人たちに伝えて下さい」と、参加者によびかけた。
都治安対策本部の八木沼部長は、自転車による事故が増える傾向にあること、さらに飲酒運転の撲滅などを職場や地域を通して推進したいとの決意を明らかにした。
交通功労団体への感謝状については、月島・中央・久松築地の各青年部会に矢田区長から渡された。
第2部の交通安全教室は、月島署の女性警察官が腹話術を披露。アトラクションは、山本あきの歌謡ショーを楽しんだ。
警察署の行事
<中央署>体験型安全教室=14日正午、日本橋プラザ前▽薄暮時の安全教室=16日6時、十思公園▽高齢者誘導キャンペーン=15日2時、小伝馬町交差点
<築地署>14日17日9時、築地4丁目交差点で自転車マナー向上キャンペーン
<久松署>子どもと高齢者の自転車実技教室=19日10時有馬小校庭
<月島署>高齢者誘導=18日3時、勝どき橋交番前 |