中央区は、新大橋通りの築地3丁目から明石町の聖路加ガーデンまでの通りの名称を「聖ルカ通り」とすることを決定した。
これを受けて財団法人聖路加国際病院は、8日の日曜日新阪急ホテルで「愛称名決定感謝の会」を開催した。
冒頭、上田司祭により開会の祈りをしたのち、主催者を代表して、日野原重明理事長は、区に感謝の意を表すとともに、「この通りを通る人たちの心と体が健やかになりますよう、私たちも努力したい」と語った。また矢田区長も来賓として招かれ祝辞を述べた。地元を代表して明石町会の臼倉会長が乾杯の音頭をとり、祝宴に入った。
今回愛称が決まった通りの両側には聖路加国際病院と中央保健所がある。実は、中央保健所の設立には聖路加の創立者トイスラー博士の日本国への提言に大きく由来している。昭和5年、トイスラー博士が日本の公衆衛生を育む技術者を育てるため、ロックフェラー財団の寄付を要請するよう進言。こうして10年に「東京市特別衛生地区保健館」が聖路加の用地(現在の保健所の場所)を借りて設置。これが日本保健衛生の嚆矢となった。
さらに、平成7年の地下鉄サリン事件に示した聖路加の病院あげての適切な救助活動も、今回の命名の理由とされている。 |