築地市場の豊洲移転に反対している水産物仲卸業者ら約210業者でつくる「市場を考える会」(山ア治雄代表)は7日正午から2度目のデモ行進を実施した。前回より多く1,500人が集まり、「食の安全を守ろう」など気勢をあげたのち、日比谷公園までの2キロを後進した。
また今回は「移転先の土壌は高濃度の有害物質で汚染されている」として移転反対を訴える請願を松岡農相と若林環境相あてに提出した。
7日のデモでは考える会から場外市場の関係団体にも参加の要請があったものの、当日は参加していない。
移転地の豊洲にある東京ガス跡地からは環境基準の1,500倍のベンセン、490倍のシアン、49倍のヒ素などが検出され公表されている。日本環境学会は地震や潮の干潮で汚染水は地上に出る可能性を指摘。都は残土を2メートル深さで撤去して新しい土とコンクリート表面まで5メートル深さで処理するので安全性は保たれると説明している。
中央区は7つの疑問のひとつに土壌汚染をあげており、矢田区長は今月末に予定している都の発表は区民にわかりやすく公表すると区議会で約束している。
一方、場外市場は移転を前提に区と築地の将来について検討しているだけに、2度にわたるデモの行方を注目している。なおデモの当日、区の関係者は誰も現地に顔を見せていなかった。 |