昭和22年、日本橋区と京橋区が統合して中央区が誕生し、今月15日で60周年を迎え、3日（土）、銀座ブロッサム（中央会館）の大ホールで記念式典を挙行した。
式典ではこれまで区政に貢献した96氏に感謝状が贈られた。矢田区長が式辞を述べたのち、区議会の神林議長と深谷代議士、中山前代議士、立石都議から祝辞が寄せられた。引き続き、人間国宝で名誉区民の常盤津英寿氏らによる「祝言式三番叟」が演奏され、三味線の響きと浄瑠璃の重厚な語りが600人に及ぶ観衆を魅了していた。
区長の式辞と来賓の祝辞の大要は次のとおり。
矢田区長 昭和22年は戦争の復興がまだ生々しく残る困難な状況下で、爾来60年、幾多の試練や困難をのりこえた先人たちの足跡に思いを馳せるとき、深い感慨を覚えずにはおられない。長年の目標「定住人口10万」を達成した今日、現下の諸課題に挑戦するとともに、未来に花開く種をまいておくことが、今を生きる私たちの使命であり60周年の節目を契機に、将来をしっかりと見据え、常に時代をリードしてきた中央区のさらなる飛躍・発展を目指します。
神林議長 人口10万を達成して、区民生活の安定、地域課題への対応はもとより、行財政改革の推進など、議会の果たすべき使命と責任は重大で、区議会あげて全力で取り組んでいく所存です。
深谷代議士 合併時は大江戸など4つの候補名があったそうで、日本と東京の中心としてのネーミングは素晴しいし、私たちの誇りです。
中山前代議士 光と共にカゲもあった60年。トップダウンでなく、住んでいて良かったと言える中央区を作っていくものと確信します。
立石都議 小学1年であった。以来の発展は全て未来にあり、今、道往く人と出会う時に右肩を下げる江戸しぐさを復活させたい。 |
