日本橋女学館(服部一枝校長)の恒例行事「流し雛」が学校の前を流れる神田川で行われた。
16日午前11時半すぎ、壇上に大きな雛人形が飾られた講堂で、同校の伝統行事である「針・文具供養」が催され、使用済みのボールペンや文具・家庭から持ち寄った針を、生徒による手作りの大きい豆腐に刺して、感謝の気持ちを表した。また流し雛のクラス対抗の優秀作品の表彰も行われた。このあと全員で大正年間に作られた「雛まつりの歌」を合唱した。
昼には神田川に屋形船を繰り出し、川面に15個の流し雛を次々と下ろした。直径1メートルほどの桃の花を型どった発泡スチロールの台座に乗った赤・緑・金色に彩られた色鮮やかな流し雛は、教室からの生徒の声援や浅草橋の通行人に見送られ穏やかに漂い、春の光を運んでいった。
流し雛は浅草橋の下を流れ柳橋の手前でリサイクルのため回収された。 |