少子高齢化の時代に突入して今年から団塊世代の退職と重なるとあって、子育て論議がさかんだ。
中央区では退職する人たちに地域参加や子育てに活用する機会を与えることの検討も始める。また働く親のために夜間、子どもの面倒をみる施策も行う。
こうした自治体の子育てについて長くイギリスで生活したマークス寿子氏が『日本はなぜここまで壊れたのか』で鋭く言及している。日本が長年育んできた徳性をかなぐり捨て、女性が働くことを美として一方的に讃えることから子育て支援も一面的になりすぎていると批判。
スウェーデンではマタニティ・ペイといって家で子育てする場合に金銭的支援をほどこしたところ、保育園の児童が激減して、そして今日の少子化転じて人口増を招いたと説いている。このあたりの議論が日本に少なすぎるとも指摘する。 |