国土交通省が「まちめぐりナビプロジェクト」(まちナビ)事業を全国25か所で実施することになり、東京都では唯一、日本橋だけが選ばれた。
観光客への情報提供について、先進的な事例をつくるために全国から公募し、検討した結果、選ばれた。目的は、道路などを利用して観光客に情報を高度技術をもって提供し、観光振興に供すること。
15日から実証実験東京で唯一の実施
日本橋では、今月15日から地元の老舗・銘店・ホテルや企業の協力を受けて実証実験をスタート。今月中に仕様実験を行い、3月までに報告書をまとめる。その事業体は日本橋観光まちナビ実証実験協議会で、事務局はNPO法人・東京中央ネットが担っている。
この事業でユニークなのは日本橋が蓄積してきた情報コンテンツや動画などの情報資源を二次利用して、観光客の携帯案内・まちナビに役立つよう、日本語版・英語版の携帯情報にリニューアルしようという発想。地域が育んだ情報資産を有効に活用するこの事業は、国の推進する外国人集客事業「ビジット・ジャパン・キャンペーン」にも貢献すると評価が高い。
基本画面に表示されるのは中央ネットが作成した「日本橋都市観光マップ」を素材にして、画面を拡大縮小したり四方にスライドさせて見られるようにしたデジタル地図。
この地図上で、東京中央ネットのホームページで配信している内容を再編集した情報を見ることができる。名所旧跡、祭り、伝統工芸、店舗・宿泊の4ジャンルに分け、知りたい場所を番号で選択することができる。そうすると、その場所の観光案内が、解説画像・音声つきの動画で紹介される。
実験機は、月末まで山本海苔店、榮太樓總本舗、日本橋高島屋の特設カウンターに置かれるほか、ロイヤルパークホテルでは宿泊客に貸し出しのサービスも実施する。
これらでアンケートに記入すると、日本橋美人プロジェクトが開発した榮太樓の新製品「日本橋美人・さくら飴」がプレゼントされる。
NPO法人・中央ネットの理事長は、山本海苔店取締役社長の山本徳治郎氏。事業には中央区も協力している。
日本橋観光まちナビ実証実験協議・事務局への問合せTEL3553-5550。 |