中央区は国の景気動向指数(DI)にならい独自に景気動向調査を隔月で実施しているが、12月調査の結果がこのほど明らかになった。
前回(10月)調査ではDIは現状、先行きともに上昇気味だったが、今回調査では、現状のDIが前回を上回る56.6だったが、先行きは51.5とやや下降気味に。
<調査の概要>中央区内における12月の現状判断DIは合計で56.6と前回調査より2.4ポイント上昇した。先行き判断DIにおいては前回より3.7ポイント低下し51.5となったが、ともに横ばいを示す50を上回っている。前回月比では、現状判断DIが1.2ポイント上昇し、先行き判断は5ポイント低下している。
<現状判断DI>分野別に見ると、家計動向関連のDIは前回と同じ58.3となった。企業動向関連のDIは55.0(同5ポイント上昇)となりともに横ばいを示す50を上回っている。
家計動向関連では「来客数が上昇している」「客単価が上がっている」という回答が見られた。サービス関連のDIは10.7ポイント上昇し60.7となり、6か月ぶりに60を上回ったが、小売関連では10.4ポイント低下し54.2となった。
企業動向関連では、前回大幅に低下した製造業のDIが8.4ポイント上昇し41.7となったが、「受注量が前年を大きく下回っている」「受注・販売量の動きが鈍い」等の回答が見られた。非製造業のDIは3.6ポイント上昇し59.2となり、「高品質・高価格志向になっている」等の回答が見られた。
<先行き判断DI>家計動向関連が前回調査から3.2ポイント低下し51.0となった。
サービス関連のDIは前回から10.7ポイント上昇、57.1となったが、小売関連では6.3ポイント低下し、47.9となった。「売り上げが上向いている」等の回答がある反面、「個人消費が伸びる要因がない」等の回答も見られた。
企業動向関連では前回調査から4.3ポイント低下し、52.0となったが横ばいを示す50を上回っている。製造業のDIが8.3ポイント低下し41.7となった。「消費が拡大する」等の意見がある反面「明るい兆しは見えない」「個人消費は減少する」等の回答が見られた。 |