昨年12月26日、晴海トリトンのグランドロビーで「中央区第九の会」の披露が行われた。当日は暮にしては珍しい大雨になったにもかかわらず、ロビーに用意した椅子は満席となり、多くの人が立ち、階段に鈴なりの人、人の盛況ぶりだった。
「中央区で第九の演奏を」の声があり、銀座中学の同窓会でその声が広まった。そして昭和13年、歌舞伎座でNHK交響楽団の前身・新交響楽団が「ドイツでは習慣として大晦日に第九を演奏する」にならい12月26、27日に演奏したのが初めて、と知る。
「ならば歌舞伎座で」を目標にとなった。
そこで中央区交響楽団を中心に「中央区第九の会」が発足し、2008年2月を目途に第九公演を目指すこととなり、会長に築地の中野里孝正氏が就任した。来年2月は歌舞伎座の大改築に向けてイベントが予定されていることにあわせたもの。
合唱団は区内のコーラス会などに呼びかけて200から250人規模と予定。そのPRもかねてトリトンでの演奏会が開かれた。
荒川、立川、多摩のこども合唱団も参加してにぎやかだった。
問合せTELは3531・2810(晴海コーポレーション)へ。
「第九の会」設立趣意
2008年2月に、「暮れの第九」発祥の地・歌舞伎座において中央区民の手で「歌舞伎座での第九」の復活演奏会として、ベートーベン交響曲第九番を演奏するための運営組織として「中央区第九の会」を設立します。
「中央区第九の会」を中心に区民参加型の合唱団を設立し、本演奏会の実現にあたり以下を目的とする。
◇第九演奏会を通じ、中央区在住者・在勤者によって文化芸術の発展に寄与する
◇中央区在住者・在勤者が一体となって感動を共有できる場を創設する。
◇昔からのお住いの中央区住民の方々と、新たに中央区に来られた方との交流の機会を創造し、交流活動の発展に寄与する
◇第九演奏会を通じ、区・教育機関・企業・各種団体の交流活動の発展に寄与する。 |