池袋―四谷―東京駅から
晴海などの会場へ
2016年オリンピックの日本の候補地が東京都に決まって、そのメーンスタジアムが晴海5丁目と発表になったとき、晴海を知る全ての人が心配したことは交通アクセスの確保だった。そこで紹介するのが地下鉄延伸の要望書。池袋に事務所をもつ「地下鉄竹の塚・王子・池袋線建設促進協議会」が進めている住民運動。池袋を起点にして四谷、東京駅を経てオリンピックの主要会場をつないで中央防波堤から羽田空港までの約25キロを結ぼうというもの。中央区にも協力要請をしている。その趣意書は次のとおり。
8月30日、国内招致都市に「東京都」が決定しました。1964年(昭和39年)東京オリンピックが開催され40年余りが経過し、成熟した都市「東京」が、更なる飛躍を目指し、2016年、東京として2回目のオリンピックに挑戦することになりました。
競技施設等は、第31回オリンピック競技大会開催概要書に示されていますが、インフラ整備の点では(1)首都圏中央連絡自動車道(圏央道)(2)東京外部環状道路(3)首都高速中央環状線新宿線及び品川線の3点しかありません。JOC及び福岡市がしているように交通渋滞に対応するために競技施設などを結ぶ新たな交通アクセスが必要です。
地下鉄竹ノ塚・王子・池袋線(仮称)(以下本線という)は、平成10年6月、東京都の広域交通ネットワーク計画検討委員会報告書に「将来の動向をみて考える路線」と位置付けられました。本線の延伸路線として池袋を起点とし四谷駅、東京駅、メディアセンター、メインスタディアム、オリンピック選手村を結び中央防波堤内側及び同外側を経由し(同封の概略路線図参照)羽田空港まで約25Kmを結ぼうという素案です。
現在、臨海副都心部分はまだ交通過疎地域です。2016年東京オリンピック招致を契機とし、将来を見据えたインフラ整備及び交通アクセスの充実は、沿岸部の都市計画の根幹を成すものといえます。 |