京橋消防署が大正15年7月、署に昇格して今年は80周年を迎える。これを記念して同署は「京橋災害80年史」と題する本を発刊した。
5つの章で構成されている(1)沿革と災害史(2)京橋を襲った災害とまちの再生(3)未来へのメッセージ(4)地域をささえる(5)京橋消防とともに。表紙と裏表紙の内側には消防を描いた小学生の作品をカラーで紹介している。
銀座と市場をかかえる管内の災害は全国から注目されたものも多い。記憶に新しいのが地下鉄サリン事件だ。新大橋通りをストップして救援に当った光景は今でもテレビに映しだされる。現場で被害にあった消防団の大野冨士雄氏の体験記は貴重。
未来へのメッセージの章には子どもたちの作文、イラスト、絵などが紹介されていて消防少年団の熱心な活動ぶりや防災への思いを知ることができる。
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