45メートルの換気所も設置
都の独断専行に反発
東京都は、18日から3日間にわたり「環状2号線」の都市計画変更及び環境評価書案について住民説明会を開催した。18日は京橋築地小、19日は豊海小、20日は月島第三小で各地区の町会自治会を通して説明した。
すでに都は築地から晴海まで地下トンネルとしていた都市計画を、築地市場の豊洲移転の決定にともない地上化に変更。この変更による環境アセスについては、大気汚染、騒音・振動、水質汚染などについて影響はなしとの評価を明らかにしている。
さらに今迄明らかにしていなかった「換気所」を新大橋通りの浜離宮前の角に設置する場所も明示。高さ45メートルとしている。トンネルから地上化にして、なぜ換気所かについては虎の門側の地下道から当初から必要としていたと都は説明している。 この環境影響評価書案について、来月9日(木)までに区役所等で縦覧に付し、11月24日(金)まで意見書を提出することが出来る。
今回の住民説明会については都が主催するものの、区議会には全く事前の説明がなかったとして区議らの反発も招いている。さらに、環状2号線の計画変更は「築地市場の豊洲移転」と不可分であるにもかかわらず、中央区が独自に提案している鮮魚マーケットなど「築地ビジョン」については都と中央区との話し合いが未だ行われていない。都と区がテーブルにつくことなく、環状2号線のみ先行することに地元の不安は高まっている。
一部マスコミが晴海通りの開通を来月の24日と報じたことについて、区は「全く聞いていない」としており、オリンピックの大義名分のもと中央区との調整がどう推移していくのか、築地、勝どきなど関りのある住民の不信感を招いている。
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