恒例の総合防災訓練が3日の日曜、日本橋中学校を拠点に実施された。主催は区と日本橋中学校防災拠点運営委員会(浅野雄悦会長)で、日本橋問屋街の馬喰町、横山町、東日本橋1・2丁目の町会が参加した。
町会ごとに指定の場所に集まった参加住民は初期消火の訓練にのぞんだ。また道路上に置かれた倒壊家屋では人の救出訓練をし、応急手当では初めての参加者に教えたりしてチームプレーを発揮。このあと町会ごとに拠点の日本橋中学の校庭に集合した。周囲には警察、消防、ライフライン事業者の啓発コーナーが設けられていて、なかでも自衛隊の給食車で作られた豚汁が人気を集めていた。
今回の訓練で初めて船による救援物資とケガ人の搬送訓練が行われた。日本橋四の部連合町会と神田川屋形船振興会の防災協定にもとづいて、鈴木屋と小松屋の屋形船が訓練に参加。「負傷者・救援物資搬送」の横断幕を掲げて隅田川の浜町防災船着場に接岸すると、救援物資をおろし、待機していたトラック協会中央区支部の車に積みこまれ、入れ替りに負傷者8名を船に収容した。
最後に消防署の水防艇による水難救助の訓練が行なわれプロの技術を披露。そして一斉放水で終了した。
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