今年56回を迎えた社会を明るくする運動のメーン行事「心にひびく音楽会」が、中央区保護司会(高橋秀吉会長)の主催で8月24日、月島社会教育会館のホールで開催された。
矢田区長、神林議長らが列席してセレモニーが行われたのち、都立晴海総合高校の筝曲部が琴の演奏を披露。1年のたどたどしい弾き方に比べ2年以上の合奏は見事で、参加者を感動させた。
川口京子さんの唱とお話は昔懐しい唱をうたうだけではなく、作詞家の思いや伝聞を解説してくれて、初めて聞くエピソードに会場でうなずく人も多かった。
その解説の一部を紹介―。
「シャボン玉」野口雨情が子を亡くした思いをつづる。
「七つの子」永六輔の伝聞では炭鉱に働く家族をカラスに託したものという。
「ぞうさん」鼻が長いと他の動物にいじめられたゾーさんが愛する「お母さんも長いのよ」と頑張る唱。
「かぜのなかのおかあさん」作家・阪田寛夫が母が亡くなる直前に、耐えがたい子供の心を表した唱。
親、子、自然をテーマにした唱にそれぞれ心打つ秘話のあることを説いていた。
また会場の人たちも合唱をして、とくに「ふるさと」では、目に手をあてる人も多かった。
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