小伝馬町の「石町の鐘」は江戸の昔から続く由緒ある鐘で、毎年8月15日の終戦記念日に多くの住民が集まって「石町の鐘を撞く会」が開催されている。
小伝馬町一の部町会が、戦争や空襲で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈り、永久の平和を誓いましょう、の思いで主催している。
町会長の秋山保司氏は「この公園で出兵する兵士を見送り、空襲で亡くなった人を埋葬したこともあります」と思い出を語った。来賓の矢田区長と神林議長は平和を求める地域の活動に感謝の念を表した。
また立石都議は「久しぶりに恩師に会ったら戦争で長門に乗り友人の半分を失ったという話を初めて聞いた」と報告して列席者の胸を打った。区議の石島、石田、小栗の各氏も顔を見せた。
一人ひとり、礼をして力づよく鐘を撞いて、その音が周囲に流れた。鐘撞きの後は、昼食をはさんで戦時中の思い出などを語り合った。
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