名橋「日本橋」を洗う会が7月23日の日曜日に実施された。今年で36回目の恒例行事。地 元の町会、交通少年団、消防少年団に消防団とデパート、商社など企業から総勢1,300人も参
加した。
今年も昨年に引き続き、街道に関する諸活動に取り組む有志が呼びかけあって結成された街道 の全国ネットワーク「全国街道交流会議」のメンバーも参加し、橋洗いに先立ち、持ち寄った全
国の街道筋の名水を竹筒から、橋中央に埋めこれまた日本国道路元標注いだ。
午前11時45分、橋際の花の広場に全員集合。日本橋保存会の細田副会長、東京国道事務所 長、中央警察・日本橋消防署の署長らが挨拶。正午から中央通りを交通止めにして作業を開始。
参加者はタワシ、デッキブラシ、バケツ、サンドペーパーなどの清掃用具を持ち、消防団が散 水した所から洗剤を含ませたタワシなどで、泡を作りながらていねいに磨いていた。汚れの主な
原因は鳩の糞と捨てられたチューインガム。特にガムはスケッパーで念入りにこそげ落とした。 総出でタワシやデッキブラシで洗った後、放水や散水で仕上げをすると、真っ黒な水が排水溝に
流され、参加者から、「ワーッ」と驚きの喚声があがっていた。
橋のあちこちには東京大空襲で油脂焼夷弾の落ちたへこみや油脂の燃えた跡が黒く、くっきり 残っており、いくら磨いても落ちず、いまでも戦争の傷跡にふれられる数少い場所。また橋中央
の道路原標は子どもたちがふだん近寄れない所だけに人気を集め、記念写真を撮る人も多かった。
最後に、元気だんご(EM有用微生物群の入ったどろだんご)を3,000個、一斉に橋の上か ら投げ入れ、川の水の浄化を願った。
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