区の施設の約3割は建てられて20年を超える。区の試算によると、これらの施設を現在の機能のまま更新すると約200億円をこす費用が必要になるという。既存施設の有効利用が求められるということで、このほど人形町の区民館、保育園、日本橋保健センター等複合施設の再編計画を明らかにした。
人形町区民館は建てられてから44年の年月がたつ。一時、葬儀もできる施設の提案があったものの住民街に接しているため地元が反対して区民館のみの利用になったいきさつがある。
人形町保育園は、開設当時に比べて周囲のビルに囲まれ日照不足など環境の悪化や人口増にともない増設の必要にせまられている。
日本橋保健センターは、中央保健所機能が移転したことと業務の見直しが求められている。
一方、新たな施設要望として日本橋に「赤ちゃん天国」「認知症グループホーム」を求める声が多い。また人形町商店街では人口増で人出が増えるとともに自転車の利用も増加しているところから駐輪場の要望がつよい。
そこで区は次の再編案を明らかにした。
(1)堀留児童館を保健センターの6・7階に移転し、一部フロアをあかちゃん天国に。
(2)人形町保育園を保健センターの2階に仮移転し、改築後(22年度)現在地に戻る。
(3)人形町保育園跡地に複合施設を整備し、保育園と区民館を集約する。
(4)人形町区民館跡地は更地として保育園の園庭と地下式駐輪場に(23年)
年度内に地元調整を予定している。
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