日本橋四の部連合町会が企画した東京電力福島第2原子力発電所の見学会が、18日の日曜日に開催された。
　明治座前に集まった一行90人はバス2台に分乗、目的地の福島県楢葉町に向けて出発した。予定より早く最初の訪問先、サッカー日本代表最終合宿地「Jヴィレッジ」に到着。Jヴィレッジは、原子力発電所の還元施設で、東京電力・福島県・日本サッカー協会が運営に当たり、広大な敷地に11面の天然芝の練習グランド、宿泊施設や練習ジムなどが完備された素晴らしい施設だ。当日もJリーグのFC東京やクラブチームが練習に励んでいた。このような施設の提供を受けているサッカーは、日本のスポーツの中では恵まれたシステムに育まれていると感じた。
　Jヴィレッジでの昼食は、施設もきれいで食事も「おいしかった」と好評だった。ここで、主催連合町会の副会長白川和英氏と中村恒夫氏から多数の参加を得られたことに感謝する旨の挨拶、同行した石田ひでお区議から区政報告をかねた挨拶がつづき、四の部と他の地域からの参加者との懇親を深めることができて好評だった。
　午後からは2班に分かれて原子力発電所とエネルギー館を見学。発電所内は同時多発テロ以来、建物内部に入室しての見学が出来なくなり、バスの移動で施設の説明を受けて、訓練用のシミュレーター室で従業員の勤務態勢や安全訓練方法の説明を受けた。エネルギー館では、原子力発電の「いろは」が解るよう、展示物を使って勉強し、参加者は熱心に耳を傾けていた。
　日本はエネルギー資源の輸入国で、効率のよい原子力に頼らないことは周知のことながら、その安全対策に関しては鋭い質問が飛び、有意義な見学会となった。しかし遠方のため、日帰りでの行程は駆けでの見学にとどまったので、物足りなさを残した。
　帰路、JA楢葉の「夢ひろば」で、地元野菜の買い物をすませ、車中ではカラオケ大会やビンゴ大会で盛りあがった。あっという間に明治座に到着した。
（寄稿＝石田英朗区議）