今月から12区43警察署で、警察署長が行う「放置駐車取締まり関係事務」を民間に委託することが可能となり、中央区の4警察署で実施されている。新たな駐車監視員は、駐車時間の長短にかかわらず放置駐車違反の車両については確認標章を取り付けることができる。
12日に開かれた区議会の環境建設委員会(鈴木久雄委員長)で、この新たな制度が論議をよんだ。
自民党の礒野忠委員は、築地から駐車件数は減り、取締まりも一部については荷の積み卸しを認めているものの、「問題は場外などに買い出しに来る客が減っていること」として、道路がきれいになる反面で業者は泣いていると指摘して、広島のように特別対応はとれないかと質問。区は警察と協議すると約束。
公明党の鈴木幸子委員は、住民から苦情が届いているかと質問。区は特段ないと答えた。同委員は事例として、ある商店主は配達の際は免許をもつ妻を助手席に乗せ、店は祖母にまかせすことを余儀なくされている、そば屋の主人は「サラリーマンの客がめっきり減った」などの事例をあげて、問題の深刻さを指摘していた。
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