人形町商店街協同組合の通常総会が26日、開催された。昨年から検討されてきた初のイベント「人形市」の内容が明らかにされた。
開催は10月16日(月)から18日(水)までの3日間で、人形町通りの両舗道に32張のテントを建て人形関係の販売を行う。さらに東京穀物取引所の1階東穀ホールでは人形劇・浄瑠璃等を上演し、大観音寺では人形供養を挙行。人形町の町名発祥の由来となった「人形文化」の発展を願い開催するもので、今後毎年実施していく。
総会で挨拶に立った重盛理事長は「人形のあらゆる業態の協力を得て、せともの市と同じ風景を作り出し、新しい文化・人形町名物として全国に発信していきたい」と、新しい企画にとりくむ意気込みを示していた。
また昨年示された振興プランにもとづいて、人口が急増するとともに増えてきた自転車の放置について、客が増えているとの観点から区と共に対策にとり組むことを確認。さらに2年後に迎える組合創立100周年をメドに、歩道拡幅や街路灯の整備に着手することも明らかにした。街路灯については組合所有のものを区が引きとり夜の人形町を明るくするよう「今後も粘りづよく区に働きかけたい」との方針を確認した。
総会に来賓として列席した明治座の三田芳裕社長は、父の葬儀への協力に謝意を示すとともに、新企画「人形市」について「仕掛けていくことは大切で、人形町ならではの企画で全国に発信し賑わいを作りだすことになろう」と、期待をこめた。三田氏は組合の顧問に就任した。
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