4月26日、日本橋三越の三越劇場で「美しい景観 日本橋シンポジウム」が開催された。主催は、美しい景観を創る会と千代田・中央区・日本経済新聞社。
名橋日本橋の保存活動と同時に橋の上に架かる高速道の撤去、川の活用などを長年にわたってすすめてきた地域の努力が認められて開催されることになった。
挨拶に立った国土交通省の伊藤事務次官は、名橋日本橋が建設された当時の建設費は53万3,890円で、そのうち景観のために15%も要したと説明し、日本を代表する橋である根拠を説明。
また基調講演では、名橋保存会の井上和雄会長が長年にわたる橋洗いや再開発などを映像によって説明。早稲田大学の伊藤ジ教授は、日本の悪しき景観を例をあげてとりあげ、その中に日本橋の高速道はもとより冬になるとモザク状になる都心の樹木やビル屋上なども指摘。武蔵工業大学の中村英夫学長は、高速道を地下方式にした時の技術上の課題を、外国の例もまじえて説明して、決して不可能ではないとの印象を与えた。
続いて「日本橋景観まちづくりを次世代につなぐ」をテーマに地元の山本徳治郎氏ら5人でシンポジウムを開催。
|