銀座地区では早くからビルの高層化が進み、遅れて登場した規制法に合わないという現象が起きている。このため既存のビルを一方的に違反扱いしないで国や都の協力を得て地区計画の詳細化による銀座ルールを以って対応することにしている。
松坂屋を中心とした高層ビル、銀座三越の新ビル、歌舞伎座の建替えといった新しい課題に対応するため中央区は地区計画等の建替えについて年内に次のような方向で改正することにした。
<建物等の高さ>
銀座地区全体に対し、建築地と工作物を合わせた全体の高さについて制限を設ける。
容積率指定の異なる区域にまたがる一体的な計画について、町並みを整えていく観点から、容積率ごとの高さの制限規定を廃止する。
大規模開発に対する高さ制限の除外規定を廃止。ただし昭和通り以東の区域については、土地利用状況や地域性を考慮し、文化等の維持・継承に寄与する大規模開発に限り、高層ビルを認める。
なお開発にともない街区の再編を行う計画の場合、通りとしての連続性に考慮し、道路の改廃部分以外も含め一体的な空間整備が図られるようにし、さらに貫通通路を設ける場合はその高さを十分確保するこの2点を平成15年に策定した都市計画方針に「銀座地区の基本的方針」として追加する。
デザイン協議会も
さらに7月には、市街地再開発事業指導要綱の登録団体としてデザイン協議会を発足させる。ビルの工作物等への規制をはかる。
以上のことから三越の新ビル、歌舞伎座の建替えは可能となり、松坂屋ビル化には規制がかけられる。
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