6日から始まった春の交通安全運動を前に、4日、中央ブロッサムのホールで恒例の「交通安全のつどい」が開催された。毎年4月に行われている恒例行事で今年で28回目。各警察署の団体から参加して会場は1階2階とも満席の盛況だった。
交通事故の犠牲者に全員で黙とうをして開会。
主催者を代表して矢田区長は、人口10万が今日中にも達成しそうですと報告したのち「交通事故は努力すればなくすことが出来ます。被害者にも責任がある場合もあるのでマナーにつとめましょう」と挨拶。
築地警察署の白崎署長は昨年、チャレンジアンダー300を実施して交通事故死を289名までおさえることができ、中央区でも5人を3人に減らせたと報告。「しかし依然として多くの尊い命が失われており、不断の努力を怠ることなく継続したい。相手を尊重し、ルールを守るやさしさが大切です」と参加者に訴えた。
警視庁交通部の扇沢課長は交通事故死が昭和23年の記録に戻り、事故もピーク時の4分の1減になったものの、高齢者と2輪車の事故は増加しているとして注意を喚起。都の治安対策本部の内藤課長は「まず事故に遭わないことを第1の基本にして、要になるのは地域力」、立石都議は「マナーが大切」とそれぞれ挨拶した。
最後に築地母の会、中央母の会、久松交通母の会、月島交通安全協会女性部会に感謝状が贈られ式典を終了。
第2部は交通安全トーク。落語家の毒蝮三太夫が客席から登場。例の毒舌で観客の年寄りをやりこめて登壇。
親がどんなに大切かを力説して、「事故にだけは遭っちゃ駄目だよ。亡くなったら何にもなんないんだから」と命の大切さ、マナーの大切さをジョークまじりに語り、会場は笑いの渦に。第3部は歌謡ショーで多岐川舞子さんの歌を楽しんだ。
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