8日の日曜日、晴海で世界一の大凧揚げのイベントが開催され、幅40メートル、高さ25メートルという大きな凧が空気を満たんして上空に舞った。
開会式で、主催者の日本凧の会の会長、茂出木雅章氏は「なんとしてもこの大凧をあげたい」と決意を示した。この大凧の作者・ニュージーランドのピーター・リンさんも列席し「あがるといいね」と語っていた。
この大凧は畳なら600枚、小学校のプール二つ分という巨大なもの。骨組みのないナイロン製で200人が糸をひいて、ゆっくりと空気をのませていく。茂出木会長によると東京の風は高いビルなどがあって風向きが複雑に変わるので空気を集めるのに苦労するという。「ニュージーランドのように風も素直ではないんですよ」
それでも大凧は空気をのんでふんわりと揚がるものの、すぐに落下。それを繰り返すうちに、勢いよくすうっと上にあがっていった。世界平和の願いをこめて波をデザインした青色の中央に描かれたウサギがくっきりと浮かびあがると、参加していた人たちから一斉に拍手がわいた。最高の高さは約50メートルという。ウサギは成人の日を前に「跳びはねて活躍してほしい」の願かけから採用された。
当日は、日本凧の会の会員が全国から参加、家族づれでシートを敷いて食事をとる風景も見られた。また日本橋からボランティアの婦人が駆けつけて甘酒などをプレゼントして喜こばれた。茂出木会長は「大成功です、全国で大凧をあげたい」と笑っていた。
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