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■ 1月1日発行  このページの先頭へ
10月15日に人形市の開催を
職人プロの認定も提案

  人形町商店街は昭和60年に、それまでシンボルとされていたガードをはずしてモール街を実現した。以来、20年。流通形態の急変もあって人形町は食を中心にした町に変化。そこで民間企業に振興プランを委託した。その調査によると、現在の人形町は、回遊性に乏しく拠点施設である明治座、水天宮の客を活用しきれていないと指摘。そこで新しい商店街づくりへ5つの提案をしている。その中にかねてから話題になってきた「人形」を前面に出して「人形市」の開催を提案していて注目される。またモール化した時の施設の一新についても指摘している。

人形町商店街の振興プラン

「食」がポイントに
  人形町に「食」のイメージがあり、飲食店が人形町の主な利用目的となっている。特に有名店が軒を連ねる甘酒横丁では平日には就業者、週末には観光客がポイントになっている。周辺の路地利用は人形町の商店を知っている周辺就業者であり、観光客への訴求は低い。
拠点利用者の行方
  水天宮や明治座の利用者が多く、平日、休日ともに観光客が多い。参拝後に人形町通りへ流れる人や、観劇後に甘酒横丁を通る人でにぎわっている。しかし、水天宮や明治座を目的とする観光客が、目的達成後に積極的に人形町を利用する姿が少ない。食以外の目的来訪者に対して人形町で購入できるものや人形町ならではのものが効果的に伝わっておらず、次の町へと移動する姿が見られる。
老舗や食の銘店
  老舗や食の名店が多く、人形町のイメージ形成につながっている。目的性の高さから常連客の利用があるほか、観光客やビジネスマン、周辺住民の気軽な飲食利用がされている。
商品バリエーション
  商品のバリエーションが狭い。食料品、衣料品以外の商品が少なく、日本橋中心部へのアクセスがしやすいという利便性の高さから、近年流入がみられる周辺住民への新しい魅力づけが弱い。
  その他、自転車来街が多い▽駐輪施設が不十分▽ハード設備の老朽化が目立つなど。
望まれること
  ソフト面では「人形町内の回遊性を高める仕掛けづくりで町内をくまなく利用する」「人形町の強みを生かした魅力付けにより、来街のきっかけをつける」ための課題は、人形町で過ごすことへの特別感を持たせて来街者を呼びこむために、人形町の文化や強みを生かした新しい商店街が望まれる。
  ハード面では、安心して買い物ができて、使いやすい商店街とするためには、「老朽化したハード化を一新して、利用者が使いやすく、人形町の特長づけとなる計画的なハード整備」が望まれる。
新しい方策5
  (1)人形町全体としての独自性を追求し、名品・名物利用を促進する。
  気軽に楽しんで「好きな店」をつくってもらうための「人形町オフィシャルガイドブック」の作成・販売。
  全国に人形町をサポートするシステムづくり。人形町ブランドの認定。人形町めぐりバスの運行。
  (2)食、江戸の枝、プロの枝のPR機能の充実
  インターネットの活用で、人形町観光を全国に発進
  オフィスワーカー向けかわら版を発行
  プロPRのため達人の認定をし、且つ本物体験のPR
  (3)新しい名物をつくる
  人形の日の10月15日を中心に「人形市」を開催。ギャラリ・フェスティバル・コンテストで人形の全国発信の拠点になる。
  (4)新しい人形町のイメージづくり。昭和60年のモール街の施設を平成19年度までに一新する。案内マップ、街路灯、街路樹、ストリートファニチャー、バリアフリー化と防犯灯など。
  (5)周辺住民の利便性を高めるため、人形町ビーナスクラブを開設して、ニーズ把握の一助とする。

 
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