震度5の地震で倒壊の危険性あり、というビルが中央区に2棟あることが判明した。新川2丁目の13階建てマンションと茅場町のホテルで、今年の夏に完成したばかり。
この問題について区議会一般質問で自民党の石田英朗議員が言及。構造計画書の偽造に端を発して、これを見抜けなかった民間の検査機関の問題を指摘し、その監査・検証体制を整えることの必要性を説き、しかし建築確認の官から民への流れにブレーキをかけるべきでないと主張。また阪神大震災の教訓が生かされてない問題とも指摘した。さらに、安全と安心への配慮から「欠陥建築物を放置せず、区長名で取り壊し勧告するように」と要望した。
これに対して矢田区長は、区の権限外の問題とはいえ、「区民の安全確保は区の重要な責務」との立場から、マンションについては区民住宅5戸を確保し、都市再生機構にも住宅提供を要請している現状を報告した。
また問題の抜本解決には解体や建て替えが安全対策として必要であるとの認識を示し、「これが円滑に進むよう売主を指導し、国や都に働きかけたい」との方向も明らかにした。
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