日本銀行旧館前から昭和通りに至る通りを「江戸桜」通りと命名すると決まり、10日の体育の日、通り名を印した石碑の除幕式が行われた。石碑の揮毫は、歌舞伎「助六縁江戸桜」にちなんで12代目市川團十郎丈に依頼。除幕式には芳町の芸妓も列席して彩りを添えていた。
主催者の名橋日本橋保存会の井上会長が新しい名所として一層日本橋が賑わうことでしょう、と期待をこめた。また日銀の福井総裁は「柏木を打ったような身の引き締まる思いです。この通りを中心にズズイ―と回遊できる街になればと思います」と、歌舞伎になぞらえて日本橋の賑わいに願いをこめた。また立石都議は「第2回目の東京オリンピックはこの場所を礎(いしずえ)に実現するでしょう」と祝辞を贈った。また地元を代表して細田安兵衛氏は、通りの名称は江戸桜(えどざくら)通りであって、江戸・桜通りではないと強調し、筆をとった団十郎丈も「気をつかっていただき、江戸桜の文字を大きくしていただいた」と説明していた。なお当日は団十郎丈に代り夫人が列席。
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