全銀座会におきましては、日頃より銀座の街の活性化と安全の保持に努めてまいりましたが、2004年3月、新たに「銀座街づくり会議」を発足し、街づくりの専門家や銀座を応援してくださる皆様のご意見とご協力を得ながら銀座の街の21世紀のグランドデザインを描き、街づくりの方向性を定めてゆくことにいたしました。
会議発足の趣旨
銀座は明治以来、全国の繁華街・商店街の象徴として皆様に愛されてまいりました。街の歴史をふまえ伝統を大切にしながらも、常に先進的であり情報発信をし続けてきたからです。その独自の発展は個々の商店が銀座の街を愛しその歴史によってつくられた場所性を大事にし、「銀座らしさとは何か」を常に考えながら商売を営んできたこと、また通り会・町会をはじめとするさまざまな団体によって街の将来や課題を皆で話し合うプロセスからつちかわれてきたものです。それらは「銀座フィルター」とも名づけられるべき、目に見えないフィルターとなって、銀座らしい街並みをつくりあげてきた。
しかし、昨今、経済状況や国際化の進展ばかりでなく、地球環境を視野に入れた都市計画や交通計画の考え方、そしてライフスタイルの価値観等が大きく変わってきているなかにおいて、これまで街が共有してきた「銀座らしさ」とは何かということが改めて問われています。
現在、銀座には地区計画の「銀座ルール」があり、容積率や建物の高さ制限、壁面後退等について決められています。駐車場に関する特別ルールもあります。
一方、都市再生法など新しい手法によって、地域のルールを超えた都市の再開発や建物の建て替えがすすんでおり、銀座内部もその例外ではありません。さらに銀座通りの改修問題、交通や駐車の問題、広告看板や音声の規制の問題等、銀座にも目に見えないフィルターだけでは対処しきれない課題が生れてきています。
そこで、銀座で代々商売を営む者、銀座に新たに入ってきてくださる方々が、ともに共有できる銀座将来像を描き、銀座をよりよい町としてゆくために、「銀座街づくり会議」を設立いたしました。
当面めざすこと
(1)銀座の街づくりに関わる様々な問題、新規開発計画等の窓口となる。
(2)銀座内外において、銀座町づくりのありかたをめぐるオープンな議論を展開する。
(3)銀座の将来像を描き、街づくりガイドライン、街づくりルールを策定する。
(4)街づくりのための手法を提案する。
(5)銀座の街の良さや、銀座の街の活動などを広報する。
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