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■ 9月26日発行  このページの先頭へ
竹中平蔵大臣、佃中学で出前授業

 総選挙が終って3日後の14日(水)、竹中平蔵・郵政改革担当大臣が佃中学校を訪れた。3年生89人を対象にして出前授業を実施。テーマは「竹中大臣と語る私たちと世界の未来」で、大臣が世の中の仕組みについて考え方を説いたのち、生徒たちから質問を募った。選挙の結果や郵政改革の内容、憲法改正など、真面目で鋭い質問が相次ぎ、大臣はそれぞれに自分の考えを述べるとともに、未来ある子供たちの生き方や考え方にヒントを与えていた。この授業は、生徒会長がリバーシティ21に住む大臣に手紙を送ったことによって実現した。
3つの視点で
世の中を説明
 経済、社会、政治、いわゆる世の中のことは一言でいえば「稼いだ金をつかうこと」と要約できるとして、竹中大臣は次の3つの考え方を説明した。
 (1)タイの水上マーケットで物を売る女の子を見かけた。その子は、自分の国の言葉を読んだり書いたりできずに一生を終る。貧しいが故のことで、経済が発展し豊かであることはとてもいいことなんだということを、人生の原点にしていただきたい。
 (2)且つて日経新聞コマーシャルに「経済のない一日はない」とあったが、ハリケーンで米経済が深刻になったように、経済は皆さんの人生そのものなのです。
 (3)経済や社会の問題に数学の答のような正しい答は存在しない。正しいか否かは歴史が評価することです。あらゆる可能性を求めて、皆さんが対等に議論することが必要なのです。
生徒との質疑
 生徒から出された質問に大臣は次のように答えた。
 --今回の選挙の結果をどう思いますか
 「選挙は日本の民主主義をしっかり機能させる一番大切なことで、米国の政治学者は「国民にとって世の中のことを勉強する最大の機会だ」と言っている。小選挙区制は1人だけ選ぶ制度で、国民の考え方が2%変化しただけで結果は異る。国民の意識が少し変わると結果はものすごく揺れる。政権が変わる良さで選んだ制度です」
 --与党が3分の2とってどんな法案も通ることになり国会機能が失われないか
 「どんな法案でも通るという言い方は正しくない。日本の国会は二院制のルールをとっているのだから」
 --郵政民営化でどんな利益が生まれるのか
 「郵政の仕事は、郵パックや貯金、保険などあり、340兆円集めていて、4大銀行より多い。国が集めているが民営化することで民間の金になることがメリット。国の仕事は法律で決まったことしかないが、民間だといろんなことが出来て、外国では便せんや封筒も売り、24時間営業もしている。
 --地方に国の金で郵便局が残るのは不平等だ
 「電気は全国同じ料金でどこにも明りがつく。山の中ほど経費がかかる。これも絶対的答はないけど、日本人として最低限のサービスという考え方は必要だ」
 --郵政民営化で日本をどう変えたいのか
 「今年から日本の人口が減り、25年で1千万人減少する。民間ができることを国がかかえてると税金は重くなるばかりだ。民が出来ることは自助努力することで国民の負担を少くできる」
 --郵便局が公務員でなくなると、どうなるのか
 「今の郵便局員26万人は国家公務員で雇用の保障がなされている。このため民営化した時に雇用と待遇に配慮した法律を作る」
 --民営化しないとどうなるのか
 「今の公社は10年後には赤字となり国の負担になる」
 --技術や能力がないと生きていけないのか
 「能力も技術も努力して高まっていくもの。皆さんはいろんな可能性あるのだから、遠慮しないで自分のやりたいことをやることが、自分の人生を良くすることになる」
 --広島の惨事を繰り返さないためにも、憲法9条は守っていきたいと思うが
 「絶対の答はない典型の問題だと思う。今の憲法をふまえて、変えるものがあるのかと、本音の議論が必要だ」

 
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