今年は、4年毎に斉行されている日本橋小舟町・八雲神社天王祭の年。例年4月の下旬に行われるのを時期をずらして今年は9月15日(木)から3日間斎行する。
この八雲神社天王祭を小舟町が行うようになったのは、江戸寛文六年(1666年)小伝馬町より受け継ぎ、小舟町御旅所に大神輿を奉じたことに始まり、すでに340年の歴史を誇る。
小舟町の守護神・八雲神社は神田明神を入って左手に祀られている。その御神庫には小舟町の誇る大神輿をはじめ数々の神器が納められ、なかでも四神旗、獅子頭は他に類をみないと評判。昨年9月、老朽化した八雲神社を大改修している。
15日に始まる祭礼には、町内御旅所に大神の御霊を奉安して、大神輿をはじめ全ての祭器を安置して町民、都民に公開する。
小舟町の大神輿は昭和7年行徳の後藤直光氏が3年の歳月を要して造り上げた価値あるもので、獅子頭、四御旗鉾の華麗さと大きさも他に類を見ない。関東大震災で消失したものを全て復活。浅草寺宝蔵門の大提灯奉納とともに、往年の小舟町の財力を今に伝えるものとして有名。
御旅所と御神酒所は堀留公園内に設けられている。
9月15日(木)夕刻・遷座祭・宵宮、奉納演芸
16日(金)午後・神幸祭、宮出し大神輿渡御
17日(土)午後・大神輿渡御、宮入り、遷座祭
なお大正年間の記録では、現みずほ銀行横に大鳥居を置くなど、額堂、桜門、御仮家など全て一夜にして組立てたとある。
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