築地の波除稲荷神社は、6月の本祭りで名物のお歯黒獅子を繰り出し、大神輿の巡行でにぎわった。祭りの直前、昨年の大祭の記録をもとにして「つきじ獅子祭」と題する本が刊行された。この本を5日、地元選出の礒野忠区議の案内で神社の鈴木昭樹宮司が矢田区長を訪れて、子供たちの教育に役立ててほしいと80冊を寄贈した。
この本は、日刊スポーツがコーディネーターからデザイン・カメラを担って昨年の祭りを記録にして本にまとめ、さらに氏子町会の協力で企業や銘店が広告を掲載して、文字どおり地域をあげて完成させた力作だ。
鈴木宮司は「郷土にこういう祭りがあることを子供たちが忘れないでいてくれれば」「祭りを支ている人たちの名前も全て載せて後世に遺したいと思いまして」と発刊の意図を語った。また礒野区議が学校長らは明治神宮の問題などを気にしていましたがと言及すると、同席した平野教育長は「地域文化と受けとめています」と答えた。
さらに鈴木宮司は「4年後には御鎮座350年を迎えますので、それへの先駆けになってくれれば」と発刊への意欲も示した。
区長は「名誉宮司はお元気ですか」とうかがうと「聖路加のよき教材になったようですが、おかげでいたって元気です」と伝えた。
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