南アフリカ共和国の最大都市・ヨハネスブルク市を擁するハウテン州の視察団が、5日、中央区役所を訪問した。
中央区にアフリカの都市から視察団が訪れるのは初めてのこと。交通政策など都市計画、政策形成、戦略、都と市の調整など「最良の実践」を学ぶために訪問。南アフリカを構成する9つの州の1つでハウテン州は国のGNPの3分の1、アフリカ全体の10分の1を担っている。
一行を迎えた矢田区長は、ウェルカムと英語で歓迎を表したのち、中央区を「広さは10平方キロと小さい」としつつも、江戸400年の歴史をふまえ東京と日本の文化、商業、情報の中心であり続けてきた」としてハウテン州と同じ立場にあるとして交流の意義を説いた。
ヨハネスブルク市長のアモス・アソニバさん(女性)は「中央区の行政戦略や制度改革を教訓として学び、施設の運営を学んでいきたい」と視察の意図を説明した。
中央区は、江戸幕府が江戸に開府した目的と中央区の場所が日本の中心たり得た理由を説明。また都市が特化することで人口が減少したことに対して、住民を増やことへの努力などを解説。
訪問団は、高層住宅に関心をもち、それが政府の介入によるものか、環境問題との関りに言及。
また地区計画を戦略として捉えることに大きな関心を寄せるなど、熱心な質問が相次いだ。
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