中央区政策調査会が発足し16日に第1回目の会合が開かれた。矢田区長は、念願の人口回復が実現していくにつれ新たな行政課題が山積し、同時に都心で次々と開発ビルが誕生しても「やさしいぬくもりに欠ける」との指摘もある、など都心の課題について「区としても今年から、快適・環境・防災をキーワードに取り組んでおり、調査会において政策の指針をまとめていただきたい」と挨拶した。
座長に選ばれた大西教授は昭和28年、5歳の時から両国橋のたもとに住んで久松小に学んだ体験をしている。「人が住み、永住できるような魅力をひきだせるようにしたい」と、調査会への意気ごみを示した。
区の調査会で初めての外国人委員となるコラスさん(シャネル社長)は、父がエール・フランスの社員のため十八歳の時に日本に住んだ。歩行者天国を初めて見たときのエネルギーはパリのシャンゼリゼ通りにないもので感動したという。また銀座には「職人の多い街」という印象をもっていて、「中央区は日本のヘソと思っている」とも語って、区長らを喜こばせた。
政策調査会は矢田区長が就任と同時に発足させたが、今回は2度目。3つのキーワードを掘り下げながら、来年7月に提言を行う。また「まちづくり憲章」も検討する。調査会の会合は自由な協議をするために非公開として、区議会には委員会などに報告していくスタイルをとる。
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