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■ 5月16日発行  このページの先頭へ
創立100周年の日本橋女学館
明治座で盛大に記念式典
次の100年へ一歩 卒業生の演舞も

  明治30年創立の日本橋女学館が100周年を迎え、2日、明治座で記念式典が挙行された。
  中・高等学校と大学の生徒学生が2階に、1階には卒業生が着席して午後1時から3時間以上にわたり盛大に繰り広げられた。
  君が代斉唱に次いで、山本恵造理事長が式辞に立ち、明治座の三田政吉会長が九十五歳となられ今日の式典にふさわしい列席になっていますと紹介するとともに、女学館の長寿を祈念すると結んだ。
  来賓を代表して、矢田区長は「本区唯一の女子校が百年の節目を迎えたことは中央区として誇りとするところ」と祝するとともに「教育ほど素晴しいものはない。今日の世界の混乱は教育によってのみ解決できる」と自論を展開。東京私立中学校協会の近藤彰郎会長は、今日の教育改革論議は現場とかけ離れていると指摘し、私立の団結で切り抜けたいと挨拶した。
  壇上に並んだ来賓が紹介されたのち、親子三代の卒業生(49期の川原幸子さん、77期の浩子さん、中学1年の沙羅さん)に宮入理事長から表彰状と記念品が贈られた。
  中学高校の服部一枝校長は百年の歴史を支えてきた質実穏健の精神は「今日、子供たちの表現力を豊かにすることで継承されています」と現状を報告。大学学長の小津谷孝明学長は「創業易く、守成なり離し」の言を引きあいに、「大学経営も黒字に転換し、ようやく守成に入ったといえる」と将来への自信と期待をのぞかせた。
  同窓会の樋口君子会長、保護者会の栗林勝彦会長からも祝辞が寄せられた。高校2年の江口のぞみさんが「歓びの言葉」を朗読し、次の100年に向っての決意を語った。最後に校歌を斉唱して式典を終了した。
  第2部は記念アトラクション。橘流三代家元・橘芳彗さん(五四期生)が清元「柏の若葉」を舞った。次いで62期生の更科美代子さんがソプラノでアヴェ・マリア、母の教えたまいし歌などを唄いあげた。現役生徒学生の吹奏楽演奏やバトンワラーの演技が展開された。またスクリーンには百年の歩みが上映されて懐しい場面には歓声がわいていた。
  このあと会場を6階に移して柳家小里ん師匠の司会で来賓をまじえて祝賀の宴が繰り広げられた。

 
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