且つて勝どき橋が開閉していた時に変電所のあった場所が改造され、「かちどき 橋の資料館」に生れ変り、4月29日の祝日、関係者多数が招かれて盛大にオープンセレモニーが行われた。資料館は市場寄りの橋台地脇に設置された。入口横の隅田川テラスには月島二の部町会の太鼓連がそろいの伴天で祝い太鼓を打ち鳴らして祝賀ムードを盛りあげた。
資料館の出来たきっかけは一昨年、都議会一般質問に登壇した立石都議の提案。歴史的価値の高い勝どき橋が有する本来の開閉機能を復活させることの時代的、観光的価値を説得したうえで東京都の勇断をあおいだ。これに対して石原知事は「時代の閉そく状況を打ち破ることになる」として賛意を示した。こうして知事の一声で都は調査を開始するとともに、資料館の開始にふみ切った。式典で挨拶に立った立石都議は「勝どき橋にはものづくりの原点がしっかりと刻みこまれている」とその有する価値を強調。また矢田区長は東京都に「開閉は来年ですか」とたたみかけ、会場の笑いを誘っていた。
資料館には、橋の歴史の映像説明、建設当時の部材、発電施設、模型などを展示。またツアーで橋の中央部の橋脚内に降りて開閉させる機械を見学できる。
式典のくす玉割には、本橋連合町会長、岩間築地町自治会副会長、柴崎連合町会長、そしてNPO法人「水と緑と光に輝く中央区研究会」の新川副理事長も参列した。
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