5月1日の日曜日、午前11時から歌舞伎座前で、第18代目中村勘三郎襲名を祝し鉄砲洲稲荷神社の宮神輿を差し上げ、宮司・崇敬会・敬神婦人会・弥生会・氏子がうち揃って、祝いの口上をのべる、という一大イベントが繰り広げられる。
当日は午前9時45分、神社前を出発。理事・町会役員と婦人会はそれぞれ揃いの着物、弥生会の会員は白伴てんに白下着、白足袋のいでたち。宮神輿を担いで歌舞伎座まで行進する。
祝賀行事は、正前玄関前の広場で開催される。宮神輿の両側に弥生会の会員が陣どり役員が正面に並ぶ。
神社、崇敬会、矢田区長よりお祝いの口上が述べられたのち、18代目中村勘三郎に弥生会から「名誉会員」の伴天が贈られ、花束も渡され、勘三郎から答礼。6番組による祝いの木遺り、三本締めをしたのち、宮神輿の祝い担ぎを繰り広げる。勘三郎と矢田区長が先棒を担いで、5分間ほど練る。
このあと一行は中通りから新金橋を渡り帰社する。
中村家は400年前、江戸歌舞伎を猿若座として京橋と日本橋の間の中橋に立ちあげた始祖。この旗上げが江戸歌舞伎のルーツとなり中村勘三郎が受け継がれ、勘九郎改めて18代目を継いだ。
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