中央区が独自にすすめている景気動向の2月調査結果が明らかにされた。家庭動向関連26人、企業動向24人計50人が調査客体。
調査結果は次のとおり。
<現状判断>中央区内における景気動向指数(DI)は合計で46.9と前回調査より3.9ポイント上昇している。先行き判断DIにおいては前回調査を5.5ポイント上回る50.5となり、再び横ばいを示す50.5を上回っている。しかし、前年同月比では、現状判断DIが、8.8ポイント低下、先行き判断DIも7.3ポイント低下している。
<分野別>家計動向関連のDIは、45.0(前回調査比6.5ポイント上昇)、企業動向関連のDIは49.0(同1.1ポイント上昇)といずれも横ばいを示す50.0を下回っているものの、前回調査より上昇している。家計動向関連では、小売関連等で「来客数が増加してきた」という回答が複数見受けられたが、「客単価は下がっている」など厳しく現状判断している回答も多く、個人消費の回復はまだ緩やかなものといえる。また、「悪くなっている」要因として、「近隣の企業の移転で常連客も移転しました」という回答も複数見受けられた。企業動向関連では受注量が上向いている業界も増えてきているものの、これまでの調査同様、依然として厳しい判断が続いている。
<先行き判断>人やビジネスが動く春への期待感から、家計動向関連が前回調査から13.7ポイント上昇と大幅に回復し、55.0となっている。「やや悪くなる」回答が減少。一方で、企業動向関連では、前回調査から3.2ポイントとわずかではあるが低下し、45.8となった。要因は顧客の動向への不安、原油高による燃料費の上昇等様ざまである。
企業の景況判断は今のところやや厳しいが、全体的には先行き判断DIが現状判断DIより高く、春以降へのやや明るい兆しが見出せる。
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