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■ 3月14日発行  このページの先頭へ
居場所づくり 改革など
教育委に厳しい意見

 区議会一般質問で大半の議員が教育問題に言及した。連続する学校での殺人事件はもとより、中央区で検討の始まった教育改革、新しい試みとしての「居場所づくり」など各議員がとりあげた。そこでそれぞれの議員の意見、提案をまとめた。
<小栗智恵子議員>「学校の安全を守るためには、学校保護者、地域の人々が協力し合って、子供たちを見守ることが不可欠。学校行事や総合学習などで学校に出入りし、<開かれた学校>にしていくことが大切だ」「指導室長は『児童生徒が初発型を繰り返している段階で警察と連絡しあうのが本人のためになる』と言うが、未成熟な青少年が成長の過程で荒れたり、暴力的な行為に出たりしたときに直ちに警察と連絡を取り合い監視し、何かあれば警察権力で押さえつけようとする発想はまったく<教育>と相入れないもので、このような協定は撤回すべきだ」
<渡部博年議員>「平成14年に始まった、ゆとりと豊かさに焦点を置いた指導要領を一体何時どのような場所で総括し、学力低下として発表したのか」「居場所づくりが4月開始にもかかわらずスケジュールや進め方の方針などは明らかにされていないのが現状で、本当に4月に開始できるのか。このままで行くと地域との乖離がおこり、学校地域家庭の共同による居場所づくりにはなりえない。教育委員会の指導が強すぎるように感じる」
<青木幸子議員>「学校だけで防犯に完璧を期することは難しく、子供たちが学校にいる時間帯は不審者の侵入を絶対に防止する警備システムを作っておかねばならない」「土曜スクールは学校が塾になってしまう観がして違和感がある。補習なら平日の放課後でもいいのではないか」
<田畑五十二議員>「保育は戦後60年たって未だに日本の政策が確立していない。今日まで進められてきた、親の就労状況によって子供を育てる制度が全く違うというのは全くおかしな話である。小学校に上がるまでの子供たちをどのような環境におくのか根本から問い直し、制度を再構築する時期がきていると思う。親の就労の有無、形態等で区別することなくすべての子供に対して質の高い教育保育を提供すべきだ」
<矢吹和重議員>(注・一般質問では時間切れで教育問題は取りあげなかったが、事前に配布した質問書を入手したのであえて質問を掲載します=本紙)「基本計画の多様な選択が可能となる教育改革の筆頭に「学校の適正配置(統廃合)ありきではなく、各学校の特徴を生かした多様で先駆的な学校づくり」とありその例として民間活用の導入、国際教育としている。且て中央区では教育委員会が複式学級の恐れのある小学校について適正配置を実施した。この時<統廃合ありきではない>と説明したはず。言葉尻をつかむつもりは毛頭ないが、あの時は十思、東華、京橋、築地、京華、鉄砲洲の6つの小学校が長い歴史にピリオドを打ち、卒業生は母校を失ったのである。私の言いたいことは母校を失った地域の人たちに分かるように、今回の<適正配置ありきではなく>という真意を説明して頂きたいということである」

 
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