明治40年創業の「銀座山形屋」が、このほど銀座店をリニューアルし、新たなトータルライフを目指して、展開を始めた。2年後の創業100周年に向けフラッグショップでの挑戦と、注目される。
新たに展開するのは、谷口みどり女史、プロデュースによるレディス・オーダーメイドと、日本初登場のフランス製、皮革張り生活雑貨・家具で、オーダーメイド・ブランドとしてMYSTANA(ミスターナ)。
銀座山形屋は、紳士オーダー服で特筆すべき歴史を刻んできたが、「店の前に立って、さっと入れない」従来の銀座店に、谷口みどり女史が夫と妻、母と娘、そして団塊の世代に標準を合わせた、楽しい店の広がりを求めて次のような試みに挑戦した。
(1)レディス・オーダーメイドのブランドMYSTANA=「もっと自分に合ったものがあれば」と思っている団塊の母と娘がターゲット。商品特徴は、永年にわたって伝承された繊細なレースや刺繍技術を多用、絶妙な色使いのイタリア生地等を使ったモダンでエレガントなデザイン。しかも価格は既製と変わらない4、5五万円から。
(2)フランスの優れたデザインと職人技による総皮革張りの生活雑貨や照明器具、家具は、日本初のレビュー。
銀座店の1階には婦人服、2階に紳士洋品と生活雑貨。
「山形屋」は、山形政治郎が彦根藩出身の洋服裁縫師に弟子入り、上京して修業し、明治40年、湊町の渡船場近くに開業。2代目政雄氏は、カナダ帰りの宮川文江さんと結婚、戦後は夫人と共に外国人の著名人と知り合いとなり新たな商圏を築く。ウェルネス協会を設立して、多くの文化人・スポーツ人を顕彰することで、特異な地平を切り拓いている。銀座山形屋=銀座5-9-1 電話3571-2986(本社=築地3-5-4 電話3545-4731)
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