和紙の情報発信の場として知られる小津産業(株)は、1月4日から本館ビルに小津和紙博物舗並びに小津史料館を新装オープンした。そのお披露目が13日、関係者430名が招待され、にぎやかに開催された。
紙の専門商社「小津産業」の発祥は江戸初期の1653年。2年前に創業350年を迎えたのを機に、創業の地である同本社ビル(本町3-6-2)へ博物舗と史料館の移転と改装を進めていた。
13日のお披露目には創業350年の記念碑の除幕式も挙行された。小津商店の今井武一代表取締役は記念碑建立について「榮太樓の細田さんがNHKのテレビで歴史は磨きをかけることが必要、と話しているのを聞き、この記念碑を建てることにしました」と説明していた。記念碑には「小津の起源」として「伊勢商人、小津清左衛門長弘は、当時江戸随一の商業地であった大伝馬町(現在地)に、承応2年(西暦1653年)創業しました。爾来、幾多の事業の変遷を経て「紙商小津」として現在に至っております」と記している。なお古事記の研究で知られる本居宣長は小津家の出身。記念碑の横には和紙の源料になる、みつまた、とろあおい、こうぞ、がんぴの苗木が植えられた。 |