中央区の「新成人のつどい」は10日(月・祝)午前11時半からロイヤルパークホテルで開催された。
今年の新成人は769人。平成11年には905人で、以来年々減少している。人口が急増しているのに対して少子化も反映して増加に転じていない。参加者は50%台で他区に比べると順調。今年は441人で57.3%という高率だった。
会場の演壇の周りには華やかな和服を着こなした女性陣が陣取り、その後背に背広姿の男性、といった構造を成して、列席した町会長ら来賓は「世相だね」の声しきりであった。
記念式典の冒頭は国歌斉唱でスタート。ヤジも私語もなく中央区らしく厳粛に始まった。
お祝いの言葉は矢田区長のみで、来賓は紹介にとどまった。区長は、今年の成人が生まれた年にロスアンゼルスオリンピックが開催され、4年前のモスクワを拒否した反動で参加国が減少した国際情勢を説明。「激動の時代にあって、皆さんは夢を忘れずに突き進んでほしい」と激励した。さらに自ら愛称する言葉として「Think globaly Act Iocaliy」(地球規模で考え足元から行動する)を餞(はなむけ)として贈った。
「20歳のメッセージ」は成人を代表して小伝馬町の志賀実君と中洲の伊藤ふみかさんが表明した。志賀君は成人への自立と責任を語るとともに高校時代からのボランティア活動を活かして「自分を高めていきたい」と決意を明らかにした。伊藤さんは、高校時代に「学校を休みがちになった自分に救いの手を差しのべてくれた」多くの人から、「自分は一人で生きているのではなく、誰かに支えられている」ことを学んだ。と報告した。感謝の気持ちを忘れず幼い頃から憧れていた美容師への決意を語った。
区議会の押田議長の発声でアルコール抜きで乾杯をして懇親会に移った。
会場には多くの教師も列席していて恩師の周りに集まり歓談が繰り広げられた。区長との記念スナップにおさまろうと列が出来ていた。約1時間をこす懇談の後、安達教育委員長の手締めで終了した。
|