浜3西部地区開発
新大橋通りと清洲橋通りの交差点に面した「浜町3丁目西部地区」の再開発は、平成3年の「まちづくり勉強会」を皮切りに、8年に再開発準備組合が発足、15年に着工して14年の歳月をかけて、今年8月に竣工する。
施工区域は約1.8ヘクタールと広大。4本の区道が貫通していたことから、着工したのちも周辺住民から「区民の利用していた生活道路を廃止したことに見合う還元施設を」の要望が強く出された。これを受けて、高令者のパワーリハビリセンターが併設される。
新大橋通り側に18階のオフィス棟が建つ。住民棟は46階建てで、550戸入る。従前居住者の権利変換の地は賃貸住宅となる。住宅棟に接して約3,400平方メートルが商業施設となり、スーパーのピーコックが店を構える。駐車場は地下2階で300台の収容予定。ビルの周辺には道路に面して樹木が植えられ、広い空間を有する。地元の神社施設も清洲橋通り側に設けられている。
認知症高令者のグループホーム
佃3丁目の相生橋たもとにあった青年館の跡地に中央区で初めての施設「認知症高令者グループホーム」が7月に竣工し、10月にオープンする予定だ。
認知症とは痴呆の新しい呼び名で、痴呆が差別用語に当たるとして国が定めた。
この施設には他にデイサービスセンター、ケアハウスも入り、地元の利用できる131平方メートルのコミュニティ施設も併設される。
グループホームは、共同生活をすることによって病気の進行をいくらかでもやわらげようとするもの。9名づつ2つのユニットで生活する。生活の面倒を看てくれるものの出来るだけ自立生活へと導くのが特色。
デイサービスの定員は31名、ケアハウスは8名づつ10ユニットを用意する。建物は8階建てで、デイサービスは最上階に。
施設建設と同時に、晴海運河のスーパー堤防工事と緑地整備もなされた。バリアフリーなどの安全を保ちつつも、親水性に恵まれた環境を提供する。
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