東京中央ネットロゴ NPO(特定非営利活動)法人東京中央ネット 東京中央ネットは中央区のポータルサイトです。
東京中央ビジネスナビ参加企業について
検索する
サイトマップ お問い合わせ
HOME > ニュース > 中央区民新聞
ページタイトル:中央区民新聞
最新から過去のバックナンバーまで、中央区民新聞のすべてがご覧になれます。
中央区の情報探しにご活用下さい。
過去の記事を見る
2005年度版を見る 2003年度版を見る
2004年度版を見る 2002年度版を見る


記事

■ 1月1日発行  このページの先頭へ
立石都議に新春インタビュー

中間ビジョンを叩き台に努力を
「中小企業の大切さ」訴えたい
  築地市場の件ですが、昨年9月に活性化ビジョンが中間報告として出され、東京都との関係で新しい段階に入ったと思うんですが、こうしたことについて都議会では論議が行われているのでしょうか。
  「都議会では都市整備委員会に入っているので、直接はタッチしていないのですが、都としては地元中央区の意向ということで非常に慎重に扱っていると思います。ボリュームとしてはまだ先のことという意識があるから東京都の中ではそういう話題にはなっていません。ただ地元区の一方の江東区では委員会を設けて、新しく迎え入れる姿勢をとっていますね。中央区としても、築地という食文化のセンターが食材のセンターとしては変るかもしれないけど、やっぱり築地のブランドというのは一朝にしてはなくならないんじゃないですか。大げさに言えば、飛騨高山の木工とか天童の木工というブランドは代々DNAになっているわけですから。その背景としての料亭とかグルメの世界ということでしょ。中央区の区長や区議会が言うように、懸命になって築地のブランドをのこしてということでしょ。それと一緒にぼくも積極的にやっていきたい。場外市場とリンクした形で鮮魚マーケットを、東京都の都有地の一部を活用できないかと、東京都に根回ししているところです。
  市場移転のブランクが生ずることのないよう場内の立体駐車場の活用なども中央区は提案するそうです。
  「それだからこそ、中間ビジョンを叩き台にしていかないと出来ないんですね。そういう議論の中でやりくりしていく中で具体的に、駐車場を使ったほうがよいといったことになるでしょう。9月に出た都市計画的な考え方は、そこが叩き台たる所以ですよ。町は、専門家や都市計画家や役所が作るもんじゃないよ。生きているものだからね。そこに現実的な動きがあって、客の流れもあるし、そこに自然発生的に市も立つし市場が出来るんだから(ビジョンは)修正して議論すべきでしょう。議論したからには、一日も早く都とつないで議論を喚起することじゃないかな。そこが区を結ぶ立場の人間の仕事でしょうね」
  移転と同時に環状2号線の地上化についても論議をよんでいますが、この点はどう考えますか
  「ぼくは、これからの道路というのは基本的には山手通りにあるように、都心道路は地下化すべきが当然だと思うし地上下は時代錯誤もいいとこだよ。しかしまた同時に道路は、地上にないと用を足さないよね、バイパスじゃないんだからね。そこの整合、融合でしょ。だけど今の流れであれば、地上化という形で歩道を広げるとか、自転車道をつくるとか、公園化した道路にすべきでしょう。中央部に幹線道、両側に歩道は都市計画の人が言ってることで、歩道は少くとも10メートルとり、真中にLRTを走らせるように作っていくべきと思います。21世紀の道路という関点で考えるべきで、ヒートアイランドをおこさないようにするとか、雨水の浸透性とか、そういう工夫をされないと意味がないでしょうね」
  名橋日本橋の上の高速道路については、日本橋ルネッサンスの総会で国や都の来賓が積極的な挨拶をされていて、大いに期待されていますが、このあたりの見通しはいかがでしょう
  「かなり思い切った発言をしたよね。高速道路は要らないという発想は役所では抵抗があるよね。しかしそうではなくて、鉄とコンクリートは耐用年数が必ず来ますよ、ということは地震の経験でも明白です。高速道路も今後、独立法人にしていけば財源の確保が非常に大きな問題になると思うんです。絶対必要なものですから国や都の予算を使わずには出来ない。アイデアコンペに300点もの応募がありましたが、国交省のビル中を抜けていく案は妥協的な産物で、全々ナンセンスだと私は思いますね。やっぱり、道路下、川の下を通らせるのがいちばん有効でしょう。新宿を背中にして、東京駅の地下の駐車場に入っていく、あのルートを生かして、八重洲口から宝町に抜ける地下化がある意味で生かして使える方法ではないかな、とぼく個人は思ってますけど。財源が大きな課題になるでしょう。止めないでやる方法でしょ、ある日突然と流れを変えたらつながってないとね。利用車の多い所を停めることは不可能だから。そういう意味では見通しとしては、耐用年数の10年ぐらいかな、今から議論が始まったばかりですから」
  石原知事は観光の視点からも水辺の活用の積極的ですが、皆んなが期待している「勝どき橋をあげる」ことは見通しがありますか
  「観光のためだけでなく、ここで立ちどまって川の美しさ、心のやすらぎを求めることは時代のすう勢で、勝どき橋をあげようということにトレンドとしてなってきたように思うね、1億4千万円の調査費がついていて、土木学会とか工学的にあの当時関っている方たちからの意見を聞いていますから。また日本は、エレベーターが40階でピタリと止まる技術も持っていますから。金はかかると思いますが、結構早く実現するのではないでしょうか。皆さんと共に期待しています。」
  石原都政がしっかり根づいていて、7月の都議選に向かって目新しい政策論議がおきていませんが、次の都議選では特に何も訴えていきますか。
  「いま、中小企業の役割、中小企業の企業家精神がどんどん失われているんだよね。中小企業が非常に必要だということをね、改めて認識すべき、大きな命題のひとつだと思うね。東京の99.2%、全国の99.8%は中小企業で雇用人口も7割近い。学校の前にあった文房具屋がキングコーズになり、技術を覚えた人が大資本の力によってなくなっちゃう。その反映で、学でもなく、働くでもない、「ニート」が増えているでしょ。彼らを批判するんじゃなくて、社会全体に機能一点張り、能率・収益一点張りが蔓延しているからでしょ。もちろん経済の生産性からいえば大企業のほうが便利だし安いんですよ。しかし、では田や畑が要らないかといえば生きるもとでしょ。市場経済で成りたたなくても、緑は環境保全の形でのこすべきだし、森林がしっかりしていなければ、いい漁場は出来ません。全ての物は輪廻しているんですから。町の人は、祭に寄付を集めに回っても新しいチェーン店は町に協力する必要ないと言うでしょ。祭や文化の集まる所が商店街でしょ、だから人が寄ってくるのにね。地方から出てきて問屋街に店を持ちたいというのは夢でしょうが。自殺者が毎年3万人をこえている、阪神大震災で6千人、9.11テロで3千人が犠牲になった、この国は鈍感すぎるよ。19歳の青年が両親を鉄アレーで殺すことは、相談相手のいない孤独の結果で、社会の教育力が低下してきた現実で、おれさえ良ければ、の危険に早く気づくべきだよ。そういう意味から、今度の選挙では、中小企業の大切さと重要さを原点に戻って皆さんに訴えていこうと思っています。」

 
このページの先頭へ


copyright2004 Tokyochuo.net All Rights Reserved.
東京中央ネットについて 東京中央ビジネスナビについて このサイトについて プライバシーポリシー