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■ 11月29日発行  このページの先頭へ
「トンヤDeサファリ」の成果を発表
日本橋問屋街と学生との協働

 日本橋問屋街(馬喰町、横山町)は、文化服装学院との提携による活性策「トンヤdeサファリ」を実施しているが、2年目にあたって、その成果の発表会が、18日、東実健保会館で開催された。問屋の経営者の他に区や都の来賓に学生も加わり満席の盛況だった。
 開催に先立って問屋街活性化委員会の小嶋晴三郎会長が挨拶。学生たちとの協働作業も2年目に入り、実際に街に明るさをもたらしていると、効果を強調するとともに、今後も「あたたかい気持ちで御支援と御叱責をいただきますように」と語った。
 学生たちの発表は「プロモーション企画、製作」「FB調査隊報告パートU」「セレクションショップ企画とバイヤー実務と実践と販売パートU」の3テーマ。
 学生たちがこの企画を始めた当初に比べて問屋街の実情を知れば知るほど関心がたかまってきて、ものごとへの挑戦の意欲が増していく過程を映像と解説によって説明。この産学協働が学生たちにまたとない刺激を与えていることを知り、参加した来賓たちにその真面目な情熱と向学心が感銘を与えていた。
 学生の報告に次いで、活性化委員会総務委員会の岩田博委員長がプロジェクトの経過と成果の中間報告をした。学生たちの問屋街を訪れた第一印象、「ダンボールが乱雑に置かれた古くて汚い街」こそ「私たちに頭脳の切り換えを求めていたものだった」、学生との協働作業によって新しい分野に踏み込める決断と勇気を持つことが出来た、このように産学協同の成果をまとめた。たしかに工房に予想より人が集まらない、街の来客増、売上増にはなっていないものの、この作業を継続していく有効性については実感していると強調した。
 また、文化服装学院の山田智子教授は「双方にメリットがあるから続けられる。活性化の原動力になるものと確信している」と語るとともに、問屋街に5人の職員が内定していることも報告した。

 
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