特定非営利活動(NPO)法人「水と緑と光に輝く中央区研究会」が承認され、お披露目のセレモニーが19日、晴海のホテルマリナーズコートで開催された。地域や企業の理事が多く列席して、事務局の鈴木英二郎氏が司会をつとめた。
初代理事長に就任した柴崎仁久氏は「ベテランばかりに支えられて今日を迎えた」と認証の喜びを表わすとともに、「勝どき橋は中央区観光資源の目玉で、これを開閉できれば新しいにぎわいが生まれるし、繁栄をもたらします」と抱負を語った。
総務部長の今井今朝良氏が経過を報告するとともに、勝どき橋の月2回の清掃は今後も続けるとし、「皆さんと共にNPOを育てたい」と協力を要請した。
来賓を代表して立石都議は認証に至るまでの努力に敬意を表するとともに、「地震のような一朝一夕の有事に役立つのは隣人の人たち。大切な我が町に責任を自覚して結束した意義は大きい」と会発足の意義を説いた。矢田区長は「水の都中央区にさらに緑を増やすには知恵と工夫が必要で、環境の調和も大切。風格と気品あふれる中央区のため共に努力したい」と区との連携を強調した。
都都市整備局の松浦技監は「隅田川の橋は私ども技術屋の憧れの的だった。勝どき橋も一時は架け替えの話が出たが、守るため努力したい」と会発足が時宜を得たものとも指摘した。建設局の依田部長は、橋や道路が公共だけの時代は終ったとして、「会の発足は意義ぶかいと感謝している。閉そくの時代に面白い企画で、私どもも知恵をしぼる時と自覚している」と新境地を明らかにした。港湾局の田中部長は局としても「運河ルネッサンス」として水路の活用を研究していると紹介し、「その矢先の立ちあげであって連携して作っていきたい」と語った。
月島警察署、臨港消防署の各署長もそれぞれの立場からNPOとの協力を語った。
列席した役員が紹介されたのち副理事長兼理事長の新川有一氏が音頭をとり盃をあげ、懇親会に移った。
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