日本橋ルネッサンス100年計画委員会の第6回総会が10日、浜町センタービルの明治座ホールで開かれ、事業決算など議題を承認するとともに次年度の事業計画案も可決した。
列席した来賓が次のような注目すべき発言をして、同会が念願とする名橋日本橋に架かる高速道路の撤去が夢ではなく、国も都も具体的検討を始めたことが明らかになり、参加者に期待をもたせた。
藤井元生・国交省東京国道事務所長 中央通りの「はな街道」にフラワーサポートとして企業名を入れることに、どこからクレームがつくと思ったところ、全くないのでほっとしている。日本橋再生コンペに多数の応募があり、これらの知恵をヒントに具体的な案を検討したい。さらに学生工房では、若いが故の知恵もでてくるので、これらは今後に生かしたい。
松浦浩・東京都都市整備局技監 今にして思えば、あんなもの(日本橋に架かる高速道路)を作ったのかと思う。東京オリンピック成功のために出来たもので、高速環状線として生きていて日本橋の上の高速道には1日11万台の車が走っている。この大動脈を中断せずに切り換えられるかの知恵に尽きる。地元のあつい思いを感じたので、これからの社会資本のあり方として、やりがいのある仕事になると実感した。
柿堺至・東京都建設局道路監 都心の負荷を軽減するために現在、中央環状線、外部環状線、圏央道の整備をいそいでおり、山手道については従来の6車線を4車線にして緑地や自転車道の空間を設けるようにした。日本橋川の再生についても、まちづくりに連動する方向を追求したい。
総会で承認された事業計画は次のとおり。
はな街道フラワーサポートプログラムの推進▽メトロリンク日本橋の運営協力の継続▽日本橋みちと景観を考える懇談会との連携▽日本橋OLおすすめ日本橋都市観光マップ「春夏秋冬号」企画▽新たなまちづくりイベントの開催▽広報活道の実施。
OLクラブの観光マップは携帯サイト「とぼナビ」が日本橋の案内役を買ってくれるので好評という。問合せTEL3231・2231。
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