日枝神社(千代田区永田町2-10-5＝宮西惟道宮司)がことし正月から鋭意執り進めてきた本殿屋根の総葺替工事及び山王橋エスカレーターの延伸工事、さらに女坂石垣改修工事をはじめ、境内の各種整備　造営事業が順調に進捗し、無事完工の運びとなった。
　日枝神社では近年、社殿の屋根の損傷がめだちはじめ、大風豪雨のたびに被害が生じるようになり、さらに屋根用銅板も屋根下地に影響が表われ、責任役員会、総代会に諮り、かねて清水建設(株)社寺住宅部の特別の配慮で、総葺替工事を行い、氏子有志の奉納もあって、祭儀の間を縫って無事見事に御造営工事が完成した。予算は1億1千万円。
　また、山王の社殿に昇る参道は8本あり、最も新しく広大な山王下バス停・山王パークタワー広場方面からの参道には一部にエスカレーターが設けてあるが、「山王橋」から上は徒歩に頼らざるを得なかった。山上まであと2基必要で、最近は参拝者の高齢化も進み、バリアフリーの時代を反映して全通の声が高まり増設工事に踏みきった。清水建設(株)の管理、日立製作所の特殊緩勾配エスカレーター、さらに山王パークタワー地権者の好意で、2月10日に起工。工費は3億4千万円。今後、安全に運用、多数の参詣者の利便に供することになる。
　宝物殿側からの土砂流出を防ぐための女坂・石積工事なども完工した。日枝神社では「多くの方たちのご奉賛　ご奉納をお願いいたします」。