日本橋問屋街の横山町でマンション建設が計画され、問屋の街並を壊すものとして、地元の町会と業界組合が独自に「街づくり協議会」を設置して、計画変更を求める要望書を建設業者の住友不動産に提出した。
7月22日付で提出された要望書に対して住友不動産から9月1日付で回答書が寄せられた。それによると、共栄会通り側に34.93平方メートルと17.28平方メートルの店舗を設けることにした、としている。しかしながら計画の東側(清杉通り側)の間口が狭いことなどの理由で駐車場の出入口は共栄会通り側の店舗と店舗の間に設けざるを得ないと説明している。
この回答書を検討するため10日、協議会の幹事会が招集された。立石都議と石田区議も列席して、現行の条例と指導要綱との関わりについてとこの間の行政側の対応などについて報告があった。これにもとづいて回答書について協議した結果、「店舗の設置は評価できるものの、駐車場の出入口が従前のまま商店街に面して設置されることは納得できない。しかし今回は、この回答書で了承もいたしかたない」の意見が大勢を占めた。
飛川会長が「協議会として渋々ではあるが合意せざるを得ないだろう。この件について今後、町会として工事協定書、合意書を取り交わして見守っていきたい」との見解が示され、了承された。
また、駐車場の問題について今後、問屋街の重要な課題として引き続き関係官庁に働きかけていくことについても確認された。
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