両陛下は午後1時57分、「マイホームはるみ」玄関にお着きになられた。地元町会自治会の人たち300人が日章旗を振って出迎え、車を降りられたお2人はこの歓迎に手をあげて応えられた。
玄関前では矢田区長、区議会の押田議長と「マイホームはるみ」を運営している社会福祉法人賛育会の橋本章理事長、施設長の藤井衛氏、厚生労働省の中村秀一老健局長、都福祉保健局の幸田昭一局長が出迎えた。
1階のロビーで施設長から施設の概要を説明。同居している中学生や保育園児との交流、地域の人たちのボランティアについてパネルに貼られた写真などによって説明。
4階のデイルームに移動して、デイサービスを利用している二十七人に対して両陛下は「デイサービスの活動は楽しいですか」「仕事は何をされていたのですか」「どのくらい通っているのですか」など、一人ひとりにお声をかけ激励された。また、利用者は「きよしのズンドコ節」に合わせて、体操を披露した。
次に2階の談話室に移動。特養ホームに入所している9人に「どのくらい入所されているのですか」「ホームでの生活は楽しいですか」など、一人ひとりにお声をかけ、激励された。
再び1階に戻られ、休所では区長、議長もまじえて、マイホームはるみの名称の由来や世代交流を行う施設として整備され、全国の脚光を集めているなどの説明を受けた。
1階ロビーにはデイサービスの利用者7人、入所者11人がお見送りに出て、両陛下から「お元気でいてください」「楽しいことは何ですか」など一人ひとりにお声をかけられた。またデイサービス利用者に付き添っていた職員20人に対しても「何年ほど勤めているのですか」「特養ホームの仕事は好きですか」などと、やはり一人ひとりにお声をかけていた。
3時11分に御発。両陛下はお車に乗られる際、沿道のお見送りの方々に手を振られて一度、車の方に向かわれたが、再度、お見送りに加わっていた晴海中学の生徒たちの方に少し寄られ手を振られたのち、お車に乗車された。 |